プロ野球再編(2)、巨人軍「くずかご」説
プロ野球再編について続けます。
プロ野球の人気が落ちてきているのは確かであり、それについてメジャーリーグの放送が増えたこと、サッカーの影響などいろいろ言われておりそれもその通りだと思います。 ただ、プロ野球の経営上の最大の問題は身の丈にあった経営ができていないことと、選手たちがファン、特に子供のファンを大切にしないことだと思います。
すでにからだが傷んでしまっていて、ろくに試合に出られないかつての主力選手に高額の年俸を払い続けたり、2軍にばかりいるかつての名選手に超高額の年俸を払ったりしていては経営が成り立つ訳がありません。 確かに巨人軍のように資金力のあるチームは、年俸が高額になりすぎ採算性が悪くなった選手の「くずかご」としての意味はあるかもしれませんが、巨人軍の二軍からはい上がろうとする選手の道を閉ざしてしまっています。 著名選手が2軍で試合にも出ず、ぶらぶらして一軍から声が掛かるのを待っている状態では、若い選手はいくら試合で活躍しても一軍にあがる希望がもてません。 とは言うものの、巨人軍の名前にしがみついて生涯二軍でも良いと言う選手も多いような気はしますが。
逆にオリックスは年俸が上がるとすぐにトレードに出してしまい、経費削減優先でチーム戦力の強化にはあまり関心がないようです。 オリックスのオーナーは、選手をファンに対する商品ではなく、他チームに売るべき商品と考えているように見えます。 オリックスから出た選手が中堅どころとしてよく活躍しているのを見ると、神戸の住民としては残念です。 このままではオリックスの「サポーター」はどんどん減っていくでしょう。 もっと地元住民の心を大切にしてもらいたいと思います。
もっと子供のファンを大切にすべきだと言う点についても、日本のプロ野球とメジャーリーグは対照的です。 メジャーリーグの選手たちは試合前にも時間が許す限り子供たちの希望に答えサインをしていますが、日本のプロ野球ではあまり見かけません。 代わりにキャンプなどでも、子供たちをかき分け押しのけて行ってしまう著名選手の姿がTVで良く見られます。 できる限り子供たちのサインの求めに応じるよう指示されているサッカー選手たちとの大きな違いがであり、残念に思います。
2004/07/19 馬納戸昇(UMANANDO NOBORU)
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