トランプ氏が中間選挙で勝てなかった理由
米国の中間選挙の結果はまだ確定していないが、事前の予想に反してとらんぷしの勝利とは言えない状況のようだ。
その原因を考えてみると、トランプ氏が保守強硬派や陰謀論者、及びネオナチなどの極右派を取り込んで勝とうとしたことが裏目に出ているように思われる。 それが共和党内の反トランプ派を増やし、トランプ氏一人に結集する事を妨げたのではないだろうか。
今後の米国は、共和党内のトランプ派と、反トランプ派、そして民主党の三つどもえの形になるのかも知れない。 共和党を支配できないことにいらだって、トランプシア新党を立ち上げる可能性も否定は出来ないが、それでは大統領になる可能性はない。
追記(2022/11/12);
今回の結果には、特に保守強硬派が推進する妊娠中絶禁止が影響したかも知れない。 米国の通信社の報道では禁止に対して反発する女性が増えているという。 そんな女性達が反トランプに動いたとすれば、今回の選挙にも大きな影響を与えたろう。 女性達の怒りは侮れない。 アリストパネスの喜劇ではないが、国家の政権を崩壊させたり重要政策をとりさげさせたこともあるのだ。
特に米国にベトナム戦争から手を引かせたママ達の怒りは忘れられない。 米国にとって大義のない異国での戦争で多数の若者が死んでいることに気付いたママ達が、政府に圧力をかけて関与縮小に追い込んだ。 そのさなかに大規模な攻撃を受けて南ベトナムが崩壊したのだが、それはまた別の話だ。
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