日本経済は体質改善が急務
今、日本経済が直面している困難の原因は、輸入に依存しすぎていることかも知れない。
商業だけでなく、工業も農業も輸入原材料への依存度が高い。 たとえば工業分野では鉱物資源だけでなく部品の多くも輸入に頼っている。 農業でも化学肥料のほか家畜の飼料も輸入穀物に依存している。 従ってこれらの価格が上がれば、産業はたちまち困難に直面する事になる。
工業製品の原材料も、国内調達ができているものですらその原材料は大半が輸入に頼っている。 したがって輸入価格が上昇すれば全てのコストが上昇する。 多少の上昇であれば経営努力や技術の改善で吸収できるが、今回のように30%を超える円安となればとても吸収はしきれない。
それを緩和するには、原材料費に占める国内コストの比率を高めることだ。 為替レートが大きく変動しても、国内でかかる経費の変動は小さい。 だからけんかに占める国内費用が多ければ多いほど変動に対する耐性は増える。 これまではブランド化で高く売れるからなどの理屈で、省力化にに伴う購入品増加よるコストアップは目をつぶってきたが、これほど輸入価格が上がるとそうも言っていられない。 何か名目を付けて高く売るにも限度がある。 だから多少手間をかけても購入品コストを減らす事も考えるべきだと私は思う。
ブランド化して高く売るからコストが上がってもよいと無理に省力化するのは、ほどほどにすべきだろう。
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