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October 19, 2022

ドローン攻撃

ウクライナ軍はロシア軍の神風ドローン攻撃に手こずっているようだ。

攻撃するものにとってドローンが有利な点は他の攻撃手段に較べて圧倒的に低コストなことだ。 ミサイルであれば一発数百万から数千万円かかるが、ドローンであれば数十万から入手できる。 しいて欠点を言えば爆弾搭載量が少ない点だが、これも数で補える。

さらに一度に多数のドローンで攻撃すれば、敵の防空ミサイルを使い果たさせてしまえる可能性もある。 巡航ミサイルと異なり、ドローンは安価なのそんなことも可能だ。 例として、日本に千機の神風ドローンが殺到してきた場合、その全てを撃墜することは出来ないだろうし、恐らくそれで防空ミサイルを使い果たしてしまうだろう。 また、巡航ミサイルに較べて小型で非金属製部分が多く、さらに低空を飛ぶドローンはレーダーで捕捉しにくいだろう。 これもまた全てを迎撃することを難しくする。 日本はそのような攻撃も想定して準備しておく必要がある。

補足1;
何年か前のことだが、米国で軍事施設周辺に誰かが飛ばしたドローンをパトリオットミサイルで撃墜した事件があった。 これは高価な防空ミサイルを消耗させる安上がりな方法だとして話題になった。 何しろせいぜい数十万円のドローンに、一機数億円と言われるパトリオットミサイルを使わせるのだから。 対ドローン用に安価な対空ミサイルが必要だと言う事かも知れない。

補足2;
技術の進歩でドローンが自立飛行できる距離は飛躍的に伸びている。 日本でも同様で、これは科学観測目的だが、静岡県から約1,000km南の西の島までを自立で往復させたグループがある。 西の島上空で詳細な地形観測飛行を行っているので、総飛行距離は2,200km近いだろう。 所要時間は9時間だったそうなので、250km/時近い巡航速度だったことになる。

日本にはドローンに好適な模型用のレシプロエンジンやジェットエンジンがあるので、これらを使って安価な攻撃/偵察用ドローンが作れそうだ。 別の言い方をすれば、模型用エンジンも軍事転用可能物資として輸出管理が必要だと言う事になる。

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