修復とは言うけれど
今東京で展示されているフェルメールの「手紙を読む女」は修復されたものだそうだ。
修復によって背後の壁にキューピッドの絵が現れ、評論家には好評のようだ。 しかし私は修復前の方がよかったように思える。 背後の壁が白一色だった事によって、女性が手紙に集中している様子と絵全体の静謐さが強調されていたからだ。 キューピッドの絵が塗りつぶされていたことについて評論家は様々な意見を述べているが、共通しているのはピューピッドの絵があるオリジナル方がよいという見解だ。
しかし私には背後の壁が白一色の方が好ましい。 キューピットの絵によって静謐さが失われ、絵としての価値が下がったとさえ思うのだ。
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