光化学スモッグも疑え
きょうも風景が白くかすんで、六甲山麓にある我が家からは港がよく見えない。 日差しがあるので張れているようだが、空を見上げても店長近く意外は雲が見分けにくいほど白い。 行政は何も言わないが、この十年ほど年々光化学スモッグがひどくなっているように思える。
光化学スモッグと言えば50年ほど前、光化学スモッグで東京の女子高生が大勢倒れた被害が思い出される。 当時は光化学スモッグの影響で片付けられたが、梅雨明け近い時期で、晴天の暑い日だったので今から考えると熱中症との複合被害だったかも知れない。 そう考えると、年々増える熱中症被害は効果がスモッグによる被害との相乗効果によるものかもしれない。
自動車の排気ガス対策が進んだので、もう光化学スモッグは発生していないかの様に行政もメディアも無視している。 しかし真っ白な空を見れば光化学スモッグが年々悪化していることは分かる。 行政のモニタリングで光化学スモッグが軽度であるというのは、光化学反応生成物が50年前とは変化しているので計測にかからないだけかも知れない。 昔はNOX、SOX、PANなどが被害の中心とされていたが、いまはNOX、SOXは少ないので、アルデヒドやハイドロカーボン重合物などの他の有害成分が人体に影響している可能性は否定できない。 それが確認できるまでは視程などの観測も行い、程度の評価に役立てるべきだろう。
いずれにしても、光化学スモッグの現状を軽んずるべきではない。
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