都市攻防戦について我々はなにも知らない
ウクライナ侵略で遅々として進まないロシア軍だが、いよいよ都市攻防戦の段階に入り始めたようだ。 しかし都市攻防については、何故それほどこだわるのか我々日本人は何も知らないように思う。
ヨーロッパでは古代から千年以上も数多くの都市攻防戦が行われてきた。 その中には歴史上名高いものもいくつもある。 国家間の戦争の中核は都市争奪戦だったと言っても良さそうだ。 しかし何故戦争の中心が都市交防戦だったのだろうか? それについては私はほとんど何も知らない。 ただ都市防衛に全力をあげる住民達の意志の強さを話しに聞くだけだ。
それで分かることは、都市住民は単に巻き込まれた犠牲者では無く、兵士や武器を持つ者達を支援することで積極的に戦いに参加していたのだ。 これは恐らく古代の城塞都市の時代からの伝統なのだろう。 戦えぬ者は逃がし、戦える者は踏みとどまって戦い都市防衛戦に参加することは市民にとって当然のことなのだ。
それを踏まえると、日本人有識者が戦争に無関係な民間人が死ぬから戦闘を止めさせよと言うのは全くの的外れに思える。 それは事実上都市を防衛する者達を降伏させよと言うに等しい。 日本人が考える民間人達もこう言うだろう、「俺たちは戦闘の当事者だ」と。 この点で多くの場合住民が戦争の局外者であった日本の戦争とは異なっている。 その点は認識しておくべきだろう。
それを踏まえて我々はどうすればよいのか? それは攻撃側に心理的な圧力をかけ続け、疲れ果てさせて撤退に追い込むことだろう。 ロシア軍の兵士達はすでに車列で一週間待機させられている。 パレード進軍のつもりだったのが当てが外れ、飲食料も残り少なくなり戦意が低下しているだろう。 そこをついて何か出来ることは無いだろうか。
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