ソ連時代からの常套手段
ロシアがウクライナに侵攻を始めた。 口実は現地のロシア系住民の要望に従ってと言う事だ。
現地の国民の要望に従って軍を派遣するというのはソ連時代からのロシアの常套手段で、これによって多くの東側諸国での反ソ連市民活動が制圧された。 ハンガリー動乱しかり、ポーランドの春しかりだ。 この手法はロシアの力で政敵を葬りたい独裁者には好都合だったが、結果としてソ連に対する反感を強めることになってしまった。
今回もロシアは「ウクライナ国民の希望に応じるために」ウクライナ全土を占領し、親ロシア政府を樹立しようとするだろう。 ソ連時代と同様に米国や西欧に対する経済依存度が低くなっているロシアにとって経済制裁は苦にならない。 資源供給を止めれば西欧は音を上げると見ていることもある。 いずれにしても経済制裁だけではロシアを止めることは出来ない。 いずれロシアはウクライナ全土に侵攻するだろう。
そしてパラリンピック終了後は、ロシアに足並みをそろえて中国も台湾で動き始めるだろう。 その活動対象には尖閣諸島も含まれると考えて良い。 経済利権を重視する経済界に忖度してただ手をこまねいているのかどうか、日本政府の対応にも注目しなければならない。
また付け加えると、この危機に乗じてイランも制裁解除を求めて動くだろう。 その為の材料には、原油や天然ガスが使われるだろう。 ロシアと御関係が悪化すれば、西欧諸国にとっては是非とも必要になるものだからだ。
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