地震雲の観察に好適の季節
神戸では冬が地震雲の季節だ。 移動性高気圧に覆われて上空の気流が安定しているときには、同時に何本もの直線上の雲が空を横切っているのが見られる。 時にはそれが30分以上も消えずに、ゆっくりと南東へ流れて視界から消えて行くこともある。
もちろんこれは本物の地震雲では無く、神戸の上空を西に向かって通過する旅客機の飛行機雲だ。 しかし時々これを地震雲だと言って新聞などに投稿する者もいて、朝日新聞が明石海峡大橋上空に現れた地震雲だとデジタルサイトに載せたことまである。 確かに見事に発達した飛行機雲だったが。
神戸の上空は西に向かう旅客機の航空路に当たっているようで、西に向かって延びて行く飛行機雲が多く見られる。 大抵は数分から数十分で消えるが、上空の気流が安定していると次第に太くなって行き、ゆっくりと流れて視界から消えて行くこともある。 地震雲ファンの方は、冬の晴れた風の弱い上空の空気が安定した日にしばらく空を眺めていると良い。 良く発達した地震雲そっくりの飛行機雲の写真が撮れるだろう。 ファンのサークルで自慢するのにつかえる。
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