火発が危ない
漂流する軽石のせいで原発が危ないという意見が出ている。 しかし冷却水を海から取り入れているのは、海岸に設置された火力発電所も同じだ。 軽石が押し寄せれば原発同様に出力制限や運転停止を迫られる可能性があるのは同じだ。 これは多くの発電所を海岸に設置して、冷却水を海水に頼る日本の発電所設置方針からきたものだ。 この点は、多くが内陸に設置され、冷却を川水に依存している(*)ものが多い欧米の火力発電所とは異なる。
(*)川水をくみ上げ、それを使って冷却塔(クーリングタワー,大量の湯気を出している白い塔の写真をよく見かける)で復水器を冷却する循環水を冷やすことで、外部から取り入れる冷却水の量を押さえる方式が主流だ。 これも欧米では火発・原発に共通している。
つまり、軽石の影響は原発に留まらず火力発電にも及ぶので、日本の電力供給全般に関わっているのだ。 軽石の影響が広がって電力機器にならない事を祈ろう。
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