フードロス推進調理具(糖質45%カット炊飯器)
テレビのショッピング番組で「糖質45%カット炊飯器」なるものが売られている。 米(白米)は100%近くが糖質なのにその45%をカットするとはどういう意味なのだろうかと思ったが、説明を見ると米の中の糖質を洗い出すように調理するのだという。
炊飯器は2重構造で外側の鍋で湯を沸かし、上部で凝縮した水(湯)が米を入れた内側の鍋に落下するような構造になっているらしい。 この湯が糖質を洗い流すというのだ。 しかし前述のように米の大部分は糖質(デンプン)だ。 その45%を洗い流すというのは45%を捨てるという意味だ。 水溶性のうまみ成分や香り成分も洗い流され下にたまった水相に抽出されるだろう。 言い換えると冷や飯を洗ってそのすかすかの残りかすを食べるようなもので、無駄なことこの絵も無い。 また、下にたまった水相はいわば重湯なのだがこれを捨てるのはもったいない。
糖質を45%カットしたければ、こんな無駄な事をするよりも普通に炊いた米をこれまでの半分だけ食べれば良いと思うのは私だけだろうか? この商品はフードロスを減らそうと言う世の中の動きに逆行するふざけたものだ。
(#フードロス)
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