治水モデルの見直しを
最近の気象災害を見ると、前世紀までとはすっかり様変わりしている。 欧米でも何世紀も無かった様な洪水が起き、過去に例が無い干ばつに襲われている地域もある。 これは世紀が代わると共に世界中の気象パターンが変わり始めた事を示している。
日本でも大規模な洪水が多発しているのを見ると、過去の記録や口伝を元に組み立てていた20世紀までの治水モデルがもう通用しないと考えざるを得ない。 日本中の治水モデルを気候変動に合わせて見直し、今後100年以上通用する治水と住民保護(*)のプランを立てる必要がある。
もちろん新たなプランによる治水工事には莫大に費用が必要なので、完成までには100年かかるかも知れない。 百年計画のスーパー堤防をあざ笑ったおばかな政治家がいてその尻馬に乗ったネット民も多数いたが、国の安全と発展のためには長期のプラン「国家百年の計」も必要なのだ。
(*)最近の雨の降り方から、水を河川に封じ込めるのは無理な場合が増えそうだ。 だから水をどう溢れさせるかを計画し、溢れる地域の住民をどう守るかと並行して計画する必要がありそうだ。
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