魚に魂がある?
先日見たテレビ番組「サイエンスゼロ」で、魚にも自己認識能力があると言う話があった。 魚の中には鏡に映った自分の姿を自分自身であると認識するものがあると言うのだ。
これは自分と他者の存在を区別できる、つまり自分自身の存在を認識していることを意味する。 人間が人間である所以は「我思う、故に我有り」であり、自分自身の存在を認識できることにあると言う人もいる。 人間が自分自身の存在をなぜ認識できるのか、それは何を意味するのかについてはほとんど全ての科学者が避けて通る問題で、宗教家や哲学者の中にはそれは人間に魂があるからだという者もいる。 しかし魚も自己の存在を認識できるとすると魚にも魂が有り、人間だけが魂を持つ特別の存在ではないと言うことになる。
これは人間だけが魂を持つ特別な存在である事を前提とする宗教には深刻な問題を提起することになるだろう。
だが、人間だけが特別な存在では無いとする仏教徒である私は、もう一度「一寸の虫にも五分の魂」と言う言葉をかみしめてみることにしよう。
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