ワクチン接種用注射器報道への疑問
報道によれば、政府はⅠバイアルから6回接種できる注射針の調達交渉中だそうだ。 ただしこの報道には疑問がある。 接種可能回数のポイントは注射針では無く注射器のプランジャーにあると思われるからだ。 接種可能回数が減る原因はプランジャーを限界まで押し込んだときに残るデッドスペース(死容量)が大きいからだという報道も有り、これは正しいだろう。 問題は針の構造では無く注射器の側の構造にある。
シリンジ(注射器)のデッドスペースの問題は分析分野では古くから意識されており、特に分析資料が少ない時に無駄を出さないために針の先端までプランジャーが入る微量分析用シリンジは昔からある。 これは一回の注入量が数マイクロリットルという極微量用のものだが、今話題になっているものはプランジャーが針の付け根まで入る物のようだ。 針の中に残る分はあるがこれは無視できるのだろう。
そのような注射器はプランジャー先端と注射器内面の隙間を極力減らすことになるが、プランジャーの先端部分に付けるゴム製品の形状で目的はかなり達成できるだろう。 予防接種用注射器は50~60年以前は使い回していたが今は使い捨てだから、針は交換できない構造でも良いと思われる。 今後規格化して大量生産できるようにすれば良いだろう。
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