追い込まれる菅内閣
西村経済再生相がSNSで、感染がさらに拡大すれば非常事態宣言もあり得るので感染予防に努めて欲しいと言い始めたようだ。 しかしこれは殆どのネットメディアと大手メディアの両方で取り上げられず無視された状態だ。
5人以上の会食はするなとの政府の指導を、国や地方の政治家達が次々と無視する状況では無理も無い。 せめて党組織を通じて指導に従わないなら等な処分を覚悟せよと言うぐらいで無ければ、特権階級意識を持つ議員達の心には届かない。 菅内閣の、経済優先派と健康優先派の両方に良い顔をしようとする、どっちつかずの行動がこのような事態を生み出しているのだろう。 だが現状はどちらかを優先すれば物事が片付く状態では無い。 それを見て菅首相は谷地すくんでいるようにも見える。
間にも感染は急速に拡大し、菅内閣はしないしないと言い続けた非常事態宣言に向かって追い詰められている。 それは経済優先を主張する政財界の有力者も同じだ。 現時点で関係者がすべき事は、経済と健康のどちらを優先させるかの議論では無く、両者を両立させるためにはどの様にバランスをとれば良いのかの議論だ。
感染を抑えなければ経済活動を拡大しても感染爆発で社会が崩壊する。 経済を破綻させても失業者の急増で社会が崩壊する。 そうならないためには両者の兼ね合いをどうとれば良いのか。 それを最優先で考えなければならないのだ。
重要なのはどちらを優先させるかでは無く、兼ね合いをどうとれば良いのかと言うことだ。 そして両者のバランス点は毎日でも見直しを行わねばならない。 さらに、それを政治家や富裕層などの特権階級(*)を含めた全国民に周知徹底させることだ。
(*)日本は制度的階級社会ではないが、これらの人々の一部は明らかに特権階級意識を持っている。
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