人体は分散コンピューティングで動く
今日のBS-3の「ヒューマニエンス」で人の手の話をしていた。 その中で面白かったのは、指を動かす筋肉が片手で29本有りそれを協調して動かさねば動作がうまく出来ない。 しかしそれを脳だけでやろうとすると複雑すぎて処理しきれない。 そこで頸椎にあるサブセンターが下請け処理をしているのだそうだ。
同じようなサブセンターは鳥にもあるので、鶏は頭を切り取られても走り回れる。 また、大型恐竜は神経伝達時間による遅れが無視できないので腰のあたりにサブセンターがあったという話も聞いたことがある。
それから類推すると、人間でも脳で動作を処理するのは大まかな命令だけで、細部は体の各部にあるサブセンターで処理する一種の分散コンピューティングが行われている可能性が高い。 学校で学ぶ脊髄反射と言われる意識に関係しない動作も、同じようにサブセンターで処理することで危険に対する反応時間を短縮しているのだろう。
追記(2020/12/04);
分散コンピューティングはロボットの制御にも便利かも知れない。 手足などのユニット毎に制御ユニットがあれば、中央制御ユニットを交換せずに機能を変えたり向上させたり出来るからだ。 同じ事は建設機械などにも言える。
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