メディアは中立であるべきか?
日本では「メディアは公正中立であるべきだ」というのが常識になっている。 だが、日本でも各メディアが考える「公正中立」は様々で、産経新聞のように「安部氏の御用新聞」と揶揄して言われたメディアや、保守勢力から「反日」と言われた朝日新聞のような例もある。 とくに政府に批判的なメディアに対する「政治的偏向」だという非難はしばしば起こる。 これを言い換えると、日本では政府に忠実なメディアが「公正中立」と言われる傾向があると言える。
しかし「メディアは公正中立であるべき」という考えは日本だけの特異な現象のようで、世界を見回すとほとんどの国のメディアがそれぞれ独自の政治的主張をもって報道している。 むしろその方が世界標準のように思える。 報道ぶりが気にくわなければ買わなければ良いのだが、非難を浴びせるのはそもそも新聞などの報道メディアを買って読むことの無い人達が主なので、買わないことで不満を表明するという手段を執れないからだろう。 それならば報道内容が気に入るメディアを積極的に買うことで意思を示すべきだと思うのだが、インターネットの何でもただになれた世代にはそんな発想は無いのかも知れない。
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