風刺画と異教徒殺し
イスラム教を風刺した絵を事業で使った教師が殺されたことに反発したフランス大統領が、イスラム教風刺を支持すると表明してイスラム国が態度を硬化させているそうだ。
今回はキリスト教徒がイスラム教を風刺したのだが、立場を変えてイスラム教徒がキリスト教を、特にイエスやマリアを風刺したらキリスト教徒は激怒するに違いない。 敬虔なキリスト教徒を自認する者の中にはイスラム教徒を攻撃しようとする者が出るだろう。
一神教は自分たちの神が絶対の正義である事を教義に定めて、それを幼時から刷り込む。 それが原因で熱心な信者が正義と信じて、自分たちの神の正義を信じない者に対する殺戮を繰り返してきた。 これはイスラム教もキリスト教も同じだ。
それぞれの宗教が教義を改めない限りこうした事例はなくならないが、教義の変更には敬虔な信者が激しく反対するだろう。 かくして、敬虔な信者による異教徒殺しは、神の絶対的な正義を主張する宗教がある限り無くならない。
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