アスピリンの可能性
アスピリンは新型肺炎の症状軽減に役立たないだろうか?
アスピリンは20世紀を代表する医薬品で、抗炎症作用があり副作用の少ない鎮痛解熱剤として広く使われてきた。 そこで新型肺炎の症状である炎症を抑え、中症化や重症化を軽減する事が出来る可能性は無いかと考えるのだ。
アスピリンは化学名をアセチルサリチル酸と言い、古来打撲などの湿布薬として用いられてきたヤナギ類の有効成分として発見されたサリチル酸を経口摂取で吸収しやすくするために酢酸エステル化したものだ。 またサリチル酸をメチルエステル化したサリチル酸メチルは皮膚から吸収されるため、湿布薬や塗り薬としておなじみの成分だ。 そしてアセチルサリチル酸もサリチル酸メチルも、長く使われてきただけに安全性や副作用については詳細に調べ上げられている。
そこで、新型肺炎患者に投与しても危険がなさそうであれば、主な症状である炎症を抑える効果があるかどうか試してみてはどうだろう。 もし、ハイリスクの軽症者に予防的に投与して中症化や重症化を軽減することができれば、治療期間の短縮や治療費の軽減にも役立つだろう。
補足;サリチル酸メチルも適切な濃度の蒸気を吸引すれば、気道の粘膜に直接届くので気道の炎症に効果があるかもしれない。 ただし抗炎症のメカニズムが、新型肺炎による炎症を抑えるには効果が無いので有れば無駄に終わることになるが。
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