早くも秋雨
立秋を過ぎたが梅雨前線が復活して出戻ってきた。 立秋を過ぎたので秋雨前線と言うべきなのだろうが中国の黄河と揚子江の間から朝鮮半島を横切り、日本海を北海道まで伸びている。 そしてこの前線は梅雨末期と同様に暴れ前線のようで、中国から北海道まで全線に亘って大雨を降らせて被害を出している。
今年の前線が今までと違うのはやはり温暖化の影響なのだろうか。 シベリアでは今までに無い高温が続いているそうだが、西北太平洋の海水温も高くなっている。 これがシベリアやモンゴルの大陸高気圧と太平洋やオホーツク海の高気圧との力関係を変えているのかもしれない。
それにしても昔は、梅雨も秋霖もしとしとと細かい雨が降るイメージがあったのだが、この数年は50年に一回の豪雨の多発ですっかり様変わりしてしまった。 また、豪雨の説明に使われる用語も「湿舌(*)」から「線状降雨帯」へと変わってしまった。
(*)前線上の低気圧の東側に太平洋高気圧から温度が高くしめった空気(暖湿気流)が送り込まれて集中豪雨を降らせると説明されていた。 その暖湿気流の形が舌の形をしているので「湿舌」と呼ばれた。
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