核兵器並み
ベイルートの大爆発事故の規模は、かつて米軍が開発した小型核兵器並みだったようだ。 爆発した硝酸ナトリウムの量は2,700tonだったと伝えられているが、これはTNT火薬の約1ktonに相当するという。
かつて米軍が歩兵用に開発した小型核兵器の出力は~1ktonで可変と言われており、まさにこれに相当する威力だ。 爆心に直径124mのクレーターが出来ているが無理も無い。
爆発前後の衛星写真を見ると、爆発前には付近の岸壁に4隻の船か係留されていたが、爆発後の画像では少し離れた位置にいた2隻は傾いて着底しているように見えるが間近にいた2隻は跡形も無い。 爆発前にどこかに移動していたのであれば良いのだが。
それにしても2,700tonもの硝酸アンモニウムを、防護なしに一般倉庫に保管していたとするとその安易な考えにはあきれてしまう。 倉庫の壁に空いた穴を修理していたとも報じられているが、作業者に爆発性の化学物質が大量にある事を知らせていなかった可能性が高い。 そのため、作業者は通常の防護のみで作業を行っていたのだろう。 その為飛び散った火花で何かに火が付き、それが硝酸アンモニウムを爆発させたのだろう。 そう考えると、他にも相当量の着火しやすい可燃物が保管されていた可能性がある。
日本ではあり得ないと専門家は言うかもしれないが、消防法を知らずかつ硝酸アンモニウムに爆発性がある事を知らない者が防護なしに保管しているかもしれない。 一般倉庫も含めて点検すべきだ。
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