君子豹変
中国の伝説では、豹は状況に応じて素早く模様を変えると言う。 「君子豹変」は「君子は豹変す」を縮めた言葉で、優れた君子は必要に応じて素早く態度や方針を変えて対応すると言うことを意味している。 最近は「方針が定まらない」あるいは「一貫性が無い」という意味で使うこともあるが、正しい使い方は上の通りだ。
良い君子には一度決めたことであっても、状況の変化や見落としのために不適切だと気づけば速やかに対応する柔軟さが必要だ。 決めたことにこだわって状況の変化に対応出来ないのでは君子失格だ。 だが、失敗や批判を恐れて方針が定まらないのはもっと良くない。 一貫性が無ければ信頼を失うからだ。 優れた君子には一貫性と柔軟性の両方が必要なのだ。
今の安倍氏には一貫性も柔軟性もどちらもない様に私には見えるのだがどうだろう。
追記(2020/07/31);
状況によっては何もしないことが最善のこともある。 入念に策を立て、それを実行する潮時を測っている時などだ。 しかしそれは何も出来ない、あるいは何をすれば良いのか分からずに立ちすくんでいるのとは違う。 「無為」と「無策」とは違うのだ。
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