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June 22, 2020

検察が消去ファイルを復元?

検察が河井元法務大臣のパソコンを調べたところ、厳禁配布リストを消去した痕跡が有り内容を復元したと報じられている。 HDD上のファイルを「消去」コマンドでゴミ箱に移しただけで内容が消えたと安心している人は今時いないとは思うが、ゴミ箱をからにしてもまだデータがディスク上に残っていることは知らない人がいるかもしれない。

河井元法務大臣もそのことは知っていたようで、消去を業者に依頼したと報じられている。 しか不思議なのは、検察が消去されたファイルを復元したとも報じられていることだ。 消去を依頼された業者がきちんと仕事をしなかったのだろうか? あるいはクラウドなどのオンラインサービス上に残っているのを発見されてしまったのだろうか?

ゴミ箱を空にしただけでは、ディスク上にあるファイルを参照するためのリスト先頭部分に消去の印が書き込まれるだけでその他はそのまま残っている。 このためディスクを一区画ごとに読み出すソフトウエアを使えば、ファイルが消された痕跡やそれがあった場所が分かり、それを元にファイルの中身を読み出すことが出来る。 これを妨げるためには、データー抹消ソフトを使ってファイルに関連する全ての区画に有る情報を抹消しなければならない。

もっとも、抹消と言っても単に[00]や[FF]を一回上書きしただけでは、データーではなく磁気信号そのものを読み取って解析するシステムを使えば、信号の歪みから元々書かれていたデーターを突き止めることが可能なそうだ。 これは毎回信号を書き込む位置が僅かにずれるため元の信号の痕跡が残るためだ。 そこでデーター抹消ソフトでは様々なやり方で繰り返し上書きして信号の解析を難しくする。

業者は果たしてどんな方法で消去を行ったのだろうかと疑問に思う。 

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