シミュレーションに文句を言っても始まらない
新型肺炎の流行に関していくつものシミュレーションが発表され、結果が大きく異なる物もあってそれに文句を言う人もいる。 しかし本来シミュレーションとはそういう性質のものだ。
シミュレーションを行う場合、仮説を立てそれに基づく計算式を作り、さらにいくつものパラメーターにシミュレーションを行う研究者が適当と思う値を入れて計算を実行する。 結果が研究者にとって合理的あるいはそれらしく思えるようになるまでパラメーターを修正してこれを繰り返す。 だから研究者が違えば仮設も計算式もパラメーターも異なるので、様々な結果が出るのは当然だ。
言い換えると、シミュレーションはそれを行う研究者の予想に都合の良い結果が出るように行われる。 これは今回のような疫病の流行予測でも、地震や天候災害の予測についても同じだ。
だから、シミュレーション結果を絶対に正しいものと信じてはいけない。 あくまで、有る仮説に基づいて得られた推定の一つにすぎないとみるのが正しい。
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