武漢を都市封鎖?
新型肺炎が広がるのを防ぐためとして、中国政府は武漢と他の都市を結ぶ公共交通の停止を始めたと報じられている。 これが都市封鎖に発展するとは思わないが、まるで中世ヨーロッパでペストが発生した都市を軍隊が包囲して封鎖したと言う話を想起させる。 交通機関が発達して人の移動速度が早くなった現代、疫病の拡散をどうやって食い止めるかが以下に重要かを示す例と言えるかもしれない。
まだ医療が魔術に類するものと考えられていた中世、疫病は悪魔の呪いでありその拡大を食い止めるすべは無かった。 ただその呪いが人の移動とともに広がると言う認識は有り、このため疫病が発生した地区や都市は軍隊によって封鎖隔離された。 ただ病人の治療できなかったので封鎖地区内の人が死に絶えるか、人口減少によって疫病が静まるのを待つ事だけが有効だった。
今はある程度の治療が出来るが、感染者が発症前に遠距離を移動して移動先で発症する事例が増えた。 発症者が病気をばらまく前に補足して隔離する事が困難なだけに、死亡率が高い疫病の拡散を食い止める手段が重要になる。 その結果が昔風の交通制限と言うことになったのだろう。
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