SNSで周知をはかれますか?
今回の台風19号で、危険管理に関する情報をSNSで周知させたとする自治体が多かったようだ。 しかしSNSはいくつもあり、そもそも個人応報の漏洩やつきあいの煩わしさを嫌ってSNSを利用しない人も少なくない。 そんな状況を考えると、「ツイッターで情報を流していました」、「インスタグラムで情報を通知しました」などで、情報伝達が必要な人のおうちのどれだけに情報が伝えられたと考えているのだろうか。
ここはやはりSNSの契約者という特定の多数を対象にするのではなく、放送のように不特定多数に対する情報伝達手段を利用すべきだ。 従来は、災害時にはテレビをつけっぱなしにして情報に気を配る、あるいはFMラジオをつけっぱなしにしておくと言う人が多かった。 何かをしながら災害情報に注意しておくには最適の手段だからだ。
従って、各自治体は地元の放送局と取り決めをしておき、緊急情報を直ちに流してもらえるようにしておくべきだ。 阪神大震災の時には、短期間でいくつもの地域FM放送が立ち上げられて生活支援情報を日本語と外国語で流していて、これで助けられたという人も少なくなかった。 だから災害が予想される時に直ちに立ち上げられる地域FM局を要しておき、日常から広報などでPRしておくことも不可能ではないだろう。 さらに携帯電話やスマートホンにそのようなFM放送を受信できる機能を組み込んでおけばなお良い。
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