ノーベル文学賞
今年もハルキスト達は落胆しているそうだ。 だが私はハルキスト達の勘違いを指摘しておきたい。
それはノーベル文学賞は人気投票では無いと言うことだ。 これまでの受賞者の業績を並べて分類してみれば、ハイインテリ向けの詩・小説・戯曲・哲学・評論などの仕事をした人が大半を占める事が分かるだろう。 つまりノーベル文学賞選考委員会はハイインテリ向けの仕事をする人達を高く評価するのだ。
したがって、出版資本に担がれて大衆受けの良い仕事をすると言う印象が強い村上春樹氏への評価は低くならざるを得ない。 これがハルキストが失望を繰り返す原因だ。
もし村上春樹氏がノーベル賞を取れるとすれば、大衆受け路線を捨てて欧米のインテリ向け文学賞を取れるような仕事をすれば良い。 カズオ・イシグロ氏のようにいくつかの賞を取ればノーベル文学賞選考委員会の評価も上がり、受賞の可能性が出てくる。 だが恐らく,そんな作品はハルキスト達の気には入らないだろう。
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