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October 27, 2019

前提を変えるべき?

この数年の豪雨災害を見るとこれまでの常識が通用しなくなっているとの感を強くする。 敗戦後にいくつかの強力台風が襲来して大被害をだしたため、その後はそれを基準とした想定で治水が行われて成果を上げてきた。 しかし10年ほど前からこれまでの想定を超えて記録を塗り替える豪雨が増え、この数年はそれが日常的になってきた。

このため我々はこれまでの常識を捨て、川沿いの低地では氾濫(洪水)がどこでも起きる可能性が有り、それはしばしば数mを超える大水害になり得るものと考えねばならなくなっているようだ。 かつて水田だったところに土盛りをして造成した住宅地が多いが、そのような住宅は水害に遭う可能性が高いと言うことだ。 また、東京西郊に多い台地に入り込んだ谷筋も、大地上に降った雨が流れ込んで集中するため洪水の危険がある。 このような場所では水害が起こりうるという前提で建物を建て、既に建っているものは浸水対策を講じておく必要があるだろう。

かつて話題になった「ゲリラ豪雨」も大規模化して今や「ゲリラ」とは言えなくなっている。 雨との全面戦争に備えなければならないのだが、より強固な堤防や大容量の遊水施設を作るには多額の費用が必要だし用地収用にも建設工事にも数十年単位の年月がかかる。 かつて蓮舫氏が嘲笑した「国家百年の計」が必要なのだ。

とはいえ、それを待ってはいられない人も多い。 それまでは各人で洪水対策を立てておかなくてはならないが、それには大河川周辺の洪水多発地帯に数でいた先人の知恵を参考にすると良いのかもしれない。

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