災害にはラジオが強い
先日の台風15号による停電被害で、被災地では情報入手が困難だと報じられている。
その理由は、携帯基地局が停電でダウンして通信が出来ずスマホが使えないからだそうだ。 もちろんテレビも停電では視聴できないので情報入手手段がない状態だという。
だが、ここで不思議に思うのはなぜラジオが利用されないのだろうかと言うことだ。 昔はほとんどの家に電池式のラジオが有り、停電でもAM/FMの放送で情報が入手できた。 特にローカル情報に強いFM局が各種の情報を流し続けることで、阪神淡路大震災の時には大活躍した実績がある。
FM局は一カ所で半径数十キロの範囲をカバーできるので、たかだか数キロしかカバーできない携帯電話局に較べて停電対策を施す対象が少なくて済む。 今後さらにカバー範囲が狭い5Gサービスが主流になれば、停電対策が必要な中継局が激増して対策費も高くつくことになりそうだ。
それならば携帯端末にAM/FMラジオ受信機能を持たせれば災害時の停電対策費用を抑えることが出来る。 音声の受信だけであれば、画面表示を止めて電池を長持ちされると言うことも可能だ。 さらに言えば、FM放送ででデジタル情報を流す事を考えても良いだろう。 それらの機能を持たせるのはチップ一つで可能だろう。
災害時に機能を維持しやすいラジオ放送を活用することを、総務省は真剣に検討して欲しい。
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