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September 06, 2019

台風との共生

カリブ海や熱帯地域の台風やハリケーンの被害のニュースを見るにつけ思うのは、南西諸島の台風耐性の高さだ。 有史以前から、恐らくは最初に一がやってきた3万年以上前から、南西諸島の人達は台風とつきあってきた。 その経験の積み重ねで強い台風に直撃されても大被害を出さない生活の知恵を編み出してきたのだろう。

強風で倒壊しないため、背の高い建物は作らない。 強風が屋根の下に入らないように防風林と石垣を巡らして住居を守る。 その石垣も若干の隙間を作って風圧を逃がすことで倒壊を防ぐ。 そして高波と高潮を避けるために渚近くにはものを作らない。 その他の工夫で南西諸島の人々は台風をやり過ごし、共生してきた。

それと較べるとまだ600年ほどの経験しかないカリブ海や北米海岸の人々、安易に西欧風の生活様式を取り入れて有史以前からの教訓を捨てた南アジアの人々が台風やハリケーンの被害に遭いやすいのは当然かもしれない。 特に米国南部の人達が懲りずに渚近くの低地に住みたがるのを見るとその感が強くなる。

そんな場所には、近代化で台風をなめてかかる傾向が強い現代の日本人は住まないのだが・・・・。

いずれにしても、日本人は天才とつきあって強制してきた3万年以上の経験を軽んじてはいけない。 稲作を始めた弥生時代人が小高い場所を好んで住んだのは、戦に備えるためだけではなかったのだから。 付け加えると、現代人は弥生人が住居を建てるのを避けた低地を好んで住んでいる。

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