太陽系外からの来訪者
太陽系外からの来訪者とみられる彗星(ボリゾフ彗星) が太陽系内を通過中だと報じられている。
ナショナルジオグラフィックの記事によるとこれは一昨年秋の「オウムアムア」に続く2例目で、地球近傍を通過後に発見された前回とは異なり今回は接近中に発見されたため世界中の観測者が手ぐすねを引いて待ち構えているとのことだ。
記事;「また太陽系の外から?急接近する奇妙な彗星を発見 12月29日に地球に最接近、天文学者ら沸き返る、ボリゾフ彗星」 2019.09.17
地球への最接近は2019.12.29で2億9千万km以下まで近づくとよそうさえているそうだ。 既にコマ(核を取り巻くガス)が観測されているとのことなので、肉眼で観測可能な大彗星になるかもしれない。 太陽への最接近は12.09だそうだから期待してみよう。 その頃になれば夜空のどの位置に見えるかの情報が公開されるだろう。
それはそれとして、こんなに頻繁に太陽系外からの来訪者が発見されると言うことは、気づかれないままに通過していくものが相当数あると言うことかもしれない。 一昨年地球の近傍を高速で飛びすぎた「オウムアムア」もまだ太陽系内を移動中だ。 来訪者をターゲットにした良い観測手段さえあれば、多数の来訪者が発見されることになる可能性は大いにある。
これはまた、恒星間空間には無数の放浪惑星や小惑星や微細な宇宙塵などがあるが、ちいさくて光を出さないため観測にかからないでいると言う可能性もある。 恒星間空間の重力分布を精密に観測できれば、大雑把な分布は分かるかもしれない。
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