生分解性プラスチックで環境汚染が進む?
英国議会で、生分解性プラスチックはむしろ環境汚染を拡大する可能性があると言う報告が出されたそうだ。
生分解性プラスチックはマイクロプラスチック対策の決め手として日本の化学メーカーが用途拡大を推し進めようとしているのだが、この報告はそれに冷や水を浴びせるものだ。 しかしその内容を見ると、生分解性プラスチックを高下区するものではないようだ。
報告書によれば、生分解性だと言うことでポイ捨てが増え環境のゴミが増加するので良くないとの考えだそうだ。 これは町中のどこにでも清掃人がいて街路の清掃をしている欧米ならではだろう。 欧米では清掃人がいるので市民達は気軽にポイ捨てをする習慣がある。 ポイ捨てをなくせばその清掃人達が失業するので良くないと彼らは考える。 この点は幼稚園から自分たちで清掃をするよう教育される日本とは大違いだ。 日本では自分たちで掃除をするから掃除人がおらず、ポイ捨てをすれば街がたちまちゴミだらけになる。 だからポイ捨てをすれば非難される。
それはともかく報告書の趣旨は、プラスチックの生分解性に頼る以前に使い捨てプラスチック製品をもっと減らせと言うことのようだ。 これは言い換えると、ポイ捨てできるプラスチック製品ををなくせと言うことになる。 そうなると清掃人の仕事が減ることになるが、樹木の多い欧米の都市では落ち葉の始末などまだまだ仕事はあるのだろう。
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