台風をなめた?
近年にはない大被害をだした台風15号に対して、メディアは東電や自治体の対応が悪いと非難を浴びせている。 しかしそのメディア自身の対応も極めて鈍かった。
今時首都圏では台風で大被害が出ることはあり得ないと考えていたのか、大規模停電が発表された後もヘリコプターをだして房総半島の被害状況を探ろうとする動きがメディアにはなかった。 もしそれがあればワイドショーであれほど的外れな非難を東電や自治体に浴びせることはなかったろう。
その原因は昭和30年代以降風による大被害がほとんどなかった事にあるだろう。 まして首都圏では風で大被害が出ることなど考えられないという思い込みがメディアの初動を遅らせたものと考えられる。 もし1社でも台風の通過後すぐにヘリコプターを広範囲に飛ばして被害状況を調べていれば、被害状況の全貌がもっと早く明らかになり自治体の初動も早くできたことだろう。
また、今のメディアは見世物としての現地取材には熱心だが、それ以外は座って情報が集まってくるのを待つと言う習性が染みついているのではないだろうか? いまはSNSを眺めていれば勝手に情報が集まるので、SNSに情報を上げることも出来ないという状況が起きているとは想像できなかったのだろう。 言い換えると、情報がないことを変だと感じる習性がなくなっているのだ。 情報がないことは何ごともないことだとするのは危険だ。
いずれにしても、今回のメディアの報道を見ると、首都圏では大規模な台風被害などあり得ないと言う思い込みが的外れな非難コメントの原因になっていたと考えても良さそうだ。 つまり台風をなめきっていたと言うことだ。
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