ハイテク秘密兵器は使えない
タイトルの意味は、どんな秘密兵器でもそれを使えば相手に内容を知られてしまうと言うことだ。 イランは米国から入手した軍事機密を利用して高度の無人兵器を製造していると言われるが、その情報源はイランで撃墜された米国の無人偵察機だと言われている。 同様に反米の反政府勢力が撃墜した米国の無人偵察機や無人攻撃機の情報が国際テロ組織に流れ、コピーが安価に製造されているとも言われている。
最新兵器が高価なのはその研究開発に多額の費用がかかっているからで、敵国から入手した最新兵器の破片や断片から情報を得ることが出来ればそのコピーはごく安価に製造できる。 今時、ステルス塗料の詳細は数mm四方の破片があれば分析が可能だし、外形は開発国の宣伝写真(*)から、そして制御プログラムを作れる技術者は世界中に無数にいる。
と言うことで、どんな高度の技術を使った秘密兵器でも、使えば数ヶ月後にはどこかで安価なコピーの政策が始まると覚悟しておくべきだ。 だから高度の秘密兵器はむやみには使えないのだ。
(*)異なる角度からの写真の何枚かから外形図面を引くことぐらい、100年近く前から模型制作者が手作業で行っているし。 今は大半を自動で処理してくれるプログラムがある。
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