関電不祥事の背景
関西電力の幹部が、福井県高浜市の元助役から不正な金品を受け取っていたとされる事件は、なんで今頃という感が否めない。 中心人物の元助役が死亡するのを待って国税が動き出し、それを受けて関電が事実関係の一部を明らかにして様に見えるからだ。
想像するに問題の元助役は地元のボスで、地元選出の国会議員や組織暴力団と強いつながりが有り国税当局も手出しが出来なかった可能性がある。 一昔前は、保守系国会議員が組織暴力団と関係を持つ地元ボスと強くつながっているのは珍しくもなかった。 そのような黒いつながりが今も存在すると言うことだろう。
そのような地方ボスは、組織暴力団とのつながりを背景に地元の建設業界や政治勢力ににらみをきかせていて、その機嫌を損ねると何ごとも進まない。 そんな地元ボスの機嫌を損ねることが恐ろしいために、関電幹部も国税も検察も手を出せずにいたと考えるのが妥当だろう。 そう考えると、関電の幹部達が受け取った金品に手をつけずに保管していたという事も理解できる。 元助役の影響力がなくなるのを待って返却して、収賄罪を逃れようとしたのだろう。
被疑者死亡のため検察は今後も手を出さないだろうが、相続がらみで国税は多少は動くだろう。 あるいは相続がらみの税務調査で国税が証拠を握ったと言うことかもしれない。
それはともかく、今後メディアは死亡した元助役と関電幹部だけが悪いとする方向で印象操作に動くだろう。 目的は当然政治的静穏だ。
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