光化学スモッグ
梅雨が明けてから次第に空気が悪くなってきている。
今日も良く晴れて南西寄りの風が吹いているが空気は真っ白で見通しがきかない。 視界の悪さはインドのデリー並みとは言わないが、中国の主要都市の画像と大差がない。
大気汚染問題が厳しく非難された時代に社会に出た我々にはこの白い空気は光化学スモッグとしておなじみだ。 原因は大気中の有機物が紫外線で生じたオゾンなどで参加されて発生した酸化生成物だ。 このような酸化生成物は呼吸器癌やぜんそくの原因物質を含んでいるのだが、メディアはPM2.5のような粒子状物質だけを話題にして有害化合物に関する言及は避けているように見える。 これは粒子状物質の測定は簡単だが、有害化合物の中には測定に手間や高価な設備を必要とするものがあるためかもしれない。 経費節減の観点から、コストのかかる測定は行わないのだろう。
その結果、日本の空気も年々悪くなり中国並みに近づいている。 大気汚染物質による健康被害が再び問題になる日も遠くないのかもしれない。
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