ピアノとハープシコード
手元に2組の「イギリス組曲全集」がある。 一方はアンドラーシュ・シフのピアノ演奏でもう一方はヘルムート・ヴァルヒャのハープシコード演奏だ。 これを聞き比べてピアノとハープシコードの性格の違いを改めて感じた。
ピアノでの演奏はメリハリがあって華やかだが、ハープシコードでの演奏は平板でメリハリが無い。 その結果ピアノの演奏はコンサートホールにふさわしく感じるが貴族の城館のホールにはイメージが合わない。 これに対してハープシコードの演奏は地味でコンサートホールでは物足りないが貴族の城館のホールにはしっくりする。
これはどちらが良いと言うのでは無く、楽器の性格が曲の性格まで変えてしまうと言うことだ。
私の好みで言えば、くつろぎたい時にはハープシコードが、気分を上げたい時にはピアノが合う。 ただの偏見か先入観と言うだけのことかもしれないが・・・・。
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