怪我は自己責任?
大相撲の人気有望力士がまた怪我で休場することになった。 頑張って出場して怪我を悪化させる事を避けて、早急に治療することを選んだことを賞賛したい。
これまで番付を駆け上がってきた有望力士が怪我が元で力士生命をたたれた例は数限りない。 それは体重120kgもあれば大型力士と言われた時代と同じ事を、150kg前後に達する大型化した現在の力士に要求するからだ。 運動生理学者の見解によれば、人間の骨格が健全を保てるのは150kgが限度だという。 そんな体重を支える骨格とそれを支える筋肉がふとしたはずみで損傷するのは当然だ。 そして一旦傷つくと再度傷つきやすくもなる。 十分に休ませて完治を期するのが良識というものだろう。
大相撲がこれ以上有望力士を失わない為には、「感動の根性物語」を否定し、また多少の興行上のロスを受け入れ、医師の指示があれば巡業も含めて強制的に休場させる制度が必要だ。 怪我は自己責任で、休むかどうかも本人次第というやり方は、力士が大型化した現状にはそぐわない。
Recent Comments