スロースリップと固着域
東海南海地震に関して新しい知見があったと報じられている。
これまでは固着域に貯まった歪みエネルギーが限界に達すると、一気にずれが生じて巨大地震になると言われてきた。 今回の新しい知見では、地震として検知できないゆっくりとしたずれが(スロースリップという)連続して生じていて、これが固着域にエネルギーをため込む為巨大地震の発生を促進するのだそうだ。
この点について見方を変えてみると、珍しい現象と説明されているスロースリップが実は常時発生しているごく当たり前の現象で、固着域の方が例外とみることも出来る。
固着域というのは言ってみれば引っかかりが有る場所で、その引っかかりには沈み込み帯に引き込まれつつある海山がなり得るだろう。 火山島である海山の山体の大部分は比較的脆い火山堆積物であるので、簡単に崩されて他の海底堆積物と一緒に付加帯に加わって行く。 しかし火道内で冷えて固まったマグマは堅く強度が高い為、簡単には崩れず海洋プレート側の突起として残る。 そしてこの突起が陸側プレートに引っかかるので固着帯の原因となる。 この突起もずれる都度すりつぶされていずれは消滅する。
そんなモデルをイメージしているのだがどうだろうか。
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