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April 07, 2019

バブル崩壊

このところ各局でバブル崩壊に触れることが増えてきた。 バブル崩壊で平成が不景気な時代になったと言うような内容が多いが、なぜバブルになったのかやなぜ崩壊したのかについての詳細な分析は少ないようだ。

私の考えではバブルは金をもてあました金融業が、取引先に「財テク」と賞する投機で金が稼げるのにそれをやらないのはバカな経営者と言われるとして不要な貸し付けを行ったことから始まった。 そして企業グループ内の循環取引と同じ要領で顧客間で株や土地のキャッチボールをさせて株価をつり上げたのだ。

これに対して、当時の大蔵省は企業収益が増えて法人税収入が増えたことに目がくらみ、いずれ市場が崩壊するとの不安を持ちながらもブレーキをかける事はしなかった。 そしてあまりの上昇ぶりにうろたえてブレーキをかけたが、既に穏やかに減速できる時期を過ぎていた為にバブルが一気に崩壊したのだ。

実は私はバブル崩壊の少し前、約三十年前に株価や土地の価格の上昇と製造業の生産性の伸び率を比較したことがある。 その結果、バブル景気は製造業の生産性の伸びによって得られる利益の10~15年分を先食いしているのだと言う結論に達した。 そしてバブルが崩壊すれば、生産性の伸びが追いつくまで10年以上不景気になるだろうと予測して、それを避けるためには出来るだけ早くブレーキをかける必要があると考えた事がある。

バブルはその後2年ほど続いたが、崩壊は私が考えていたよりも急激で投機参加者の被害も私の予想より大きかった。 スポーツ同様歴史にもタラレバは意味が無いが、将来の参考に役立てる事は出来る。 孫子の兵法に言うように、バブル対策や不景気対策にも遅出し小出しは愚の骨頂だと言うことを理解して、体面にこだわったり意固地になったりして路線変更が遅きに失することが無いようにしてもらいたい。

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