子供の病気
大阪でははしかの流行(実際には流行とは言えないほど小規模だが)が話題になっている。 ただ、報道から知りうる限りでは発症者の大半はワクチン反対運動が盛り上がって、3種混合ワクチンの集団接種が行われなかった世代のようだ。 これはワクチン汎愛運動の成果と言えるだろう(と皮肉を言ってみる)。
それはともかく、はしかは日本以外の多くの国でも常在している病気なので、頻繁に外国に出かける人でワクチン未接種の人は受けておく方が良いだろう。
ワクチンの集団接種が行われるようになる以前は、「はしか(麻疹)」、「風疹(三日ばしか、はしかほどの高熱が出にくいため)」そして「おたふく風邪」などは子供が必ずかかる病気だった。 逆に大人になって感染して発病すると様々な障害(男では精子減少による不妊、女では流産や胎児の先天性異常など)が出たり残ったりするので、子供のうちにかかっておく方が良いと言われていた。 ただ、子供が感染してもまれに脳症などの重篤な症状が出ることがあるし、万が一感染せずに大人になってから感染するは好ましくないので、予防接種をする方が良いと言う専門家の意見で集団接種が行われるようになったものだ。
ただどのワクチンでも、まれに副作用が出て障害が残ったりすることることがあるので、それを嫌う母親達が中心になってワクチン反対運動が盛り上がった。 反対派の中には子供に接種を受けさせるのは親として犯罪的だとまで言う者もいて、反対運動が大いに盛り上がり当時の厚生省は接種選択制に変えざるを得なくなった。 そしてそれまでのワクチン接種の効果で発症例がごく少なくなっていたこともあって、強制でなく有料ならば受けさせない親が大半となり、大多数が無免疫のまま成長する結果となったのだ。 それが現状の「はしか」や「風疹」問題はワクチン反対運動の成果だと私が言う理由だ。
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