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January 09, 2019

古典映画のカラー化

最近、昭和中期までの古典映画をカラー化した物がしばしば放映される。 物語中心の西部劇などは良いのかもしれないが、ミステリーなど画面の雰囲気が大切な作品がカラー化されると雰囲気が失われてしまうような印象を受ける。

今日もヒッチコックの「鳥」が放送されていたのでしばらく見ていたが、全編に漂っていた不安感あるいは不穏な気配がカラー化で消えてしまっているので途中で見るのを止めた。 ヒッチコックのミステリー映画で彼が意図した雰囲気が、カラー化で失われてしまうのは残念だ。

ひるがえって日本映画はどうだろう。 今のところカラー化された物を見たことがないが、小津や黒沢のモノクロ作品をカラー化して見たいという物がどれだけいるだろうか。 「七人の侍」などまるで雰囲気が変わってしまうだろうし、終盤の土盛りの墓が並んでいる場面などは完全にぶちこわしだろうと思う。

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