日本はパクリ先進国
巨人の試合を見ていると、観客がそろって振りかざした手を前後に振る応援をしていた。 この動作はMLBのアトランタ・ブレーブスのファンがチームのシンボルのトマホークを振って応援する動作と同じだ。 昔はなかった応援動作なので、たぶん誰かがブレーブスの応援をパクって始めたのだろう。
これに限らず、日本のプロ野球ではMLBのパクリが多い。 巨人のユニフォームはMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツのユニフォームのパクりだし、中日はロスアンゼルス・ドジャースの、そして広島はシンシナティ・レッズのそれぞれパクリだ。 恐らく断りは入れているのだろうがパクリで有ることには変わりがない。 また、これはパクリではないが、オリックスの帽子のB’sはオークランド・アスレティックスの帽子のA’sにヒントを得た物だろう。 バファローズとの合併前からB’sを使っていたような気がするが、阪急時代のブレーブスのBとオリックスになってからのブルーウエーブのBを重ねてB’sにしたのかもしれない。
野球以外でも、サッカーのユニフォームや応援スタイルはヨーロッパの有名チームをまねたのではないかと思われる物がある。 このように日本のスポーツ界にはパクリが多い。
さらにまた、テレビ番組の分野にもパクリは氾濫している。 町歩き、バス旅、鉄旅、旅ランなどどこかの局が始めるとすぐに他局が同じような作りの番組を始める。 番組表に同工異曲のバラエティ番組が並んでいることもパクリの横行を良く表している。
工業製品などでは中国をパクリ大国だとあざ笑うことが多いが、じつはかつての日本も欧米製品のパクリが多く欧米人から「物まね猿」あるいは「すぐに安物のまね製品を作る」とさげすまれていた。 その意味で現在の中国はかつて日本が歩んだ道をたどっていると言って良い。 外国の有名メーカーの技術指導を受けて技術を磨いている点も同じだ。 また欧米先進国に繰り返し視察に出かけ、後進国と侮って見学させてくれることを利用して多くの技術を盗んで帰ったことも同じだ。
このように、かつて日本はパクリ大国だったし、今もいくつかの分野でそれは続いている。
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