移籍禁止は誰のため
体操協会のゴタゴタは単なる内部の権力闘争にしか見えない。 権力奪取を狙う勢力が、他競技のもめ事に便乗して騒ぎを起こして権力を奪取しようと選手をそそのかしているように見えてきたからだ。
特に引き抜き批判については違和感を禁じ得ない。 関係者の談話で、せっかく育ててきた選手に移籍されてはコーチの立つ瀬が無い等という発言にはあきれるほか無い。 これは選手の移籍を認めないのは単にコーチの権益保護が目的だと行っているも同然だ。
他競技では選手が自由にコーチを選べる者も多いのに、体操協会では選手よりコーチの利益を優先するのだろう。 言い換えると、最初についたコーチによって選手の一生が決まってしまうと言うことでもある。 まれには、自分の能力がその選手を育てるには不十分だと悟ったコーチが、より能力の高いコーチに選手を紹介することがあるかもしれない。 しかしそれは選手とコーチの相性などを考慮してでは無く、コーチ自身の先輩や師匠になるだろう。 そしてそれは、紹介先のコーチに恩を売って自分が属する派閥内での便宜を得やすくすると言う見返りを期待できるからだろう。
結局の所、体育協会は選手のためでは無く、コーチや幹部の利益を最優先の目的としているとしか見えない。
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