洪水被害地の共通項
今回の豪雨でもまた広範囲の浸水が発生している。 それらに共通しているのは河川沿いの低地や谷筋という事だ。
それらの土地は全て、地形的に見てかつては水田であったと思われる。 それが昭和の末期から住宅や商工業用地として開発され、建物が建ち並んでいったのだろう。 その背景には、米作への支援の廃止による水田の売却、戦後進められた洪水対策事業でもう洪水は起こらないという安心などがあると思われる。
しかし、21世紀に入ってから急速に進む気候変動による気象の極端化によって従来の常識や基準が通用しなくなり、これが洪水の原因になっているのだろう。
気候変動によって、今まで安全であった場所も安全では無くなっている。 だから、かつて水田であった場所に住む人たちは、今後は洪水がありうるものと考えて対策を考えておくべきだろう。
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