ミステリドラマの氷河時代
今は捕物帖を含めて、ミステリドラマの新作がほとんど出なくなっているような気がする。
原因は原作の枯渇、若手の俳優・女優が出てこない等にあるかもしれない。
確かにこの十数年ミステリドラマの主役を務めてきた俳優が高齢化して、亡くなった者も多い。 主役女優達も50歳前後となり従来の設定が使えなくなってきている。しかし代わりにその役を務められる若手も見当たらない。 そんな気がする。
若手が見当たらない原因は、育成コストが安いグループアイドルばかりを売り出して、劇団俳優を主役として売り出す努力を行っていないからではないだろうか。 アイドルグループのメンバーは、独立転身されては困るプロダクションの意向で、演技や歌唱、ダンスなどのまともな訓練は行わない。 その結果、グループアイドルでいるのはつらい年齢になっても俳優や歌手に転向することが難しい。 本人達にも独立志向はあまりなく、二十代後半になれば引退(卒業と言うようだが)して有利な条件で結婚しようとする意識が強いように見える。
一方、テレビ局や局のプロデューサーは経費節減を求められ、手間と資金をかけて主役級俳優を育成して売り出すことを嫌う。 このため演技力が重要では無いバラエティーやトレンディドラマでお茶を濁す事になる。 そのようなドラマでも、グループアイドルのメンバーは訓練を受けていないため人気があっても使い物にならない。
主役級の若手俳優が育たないのはこの双方が合いまってのことだと考える。
その結果のミステリーばかり出ないドラマの氷河時代というわけだ。
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