氷
昨夜からの寒さで、朝起きて外を見るとベランダに置いたバケツの水が凍っていた。 冷えにくい南側の軒下でも凍ったことはいかに冷え込んだかを示している。 気象庁のアメダスを見ると、神戸港の岸壁近くにある神戸気象台の最低気温が-3.1℃となっていた。 山麓の標高100m近くにある我が家のあたりはそれより約0.5℃低かったろう。
冬の朝の氷と言うと子供の頃を思い出す。 約60年前、子供だった私は東京の杉並区の南部に住んでいた。 当時そのあたりは、神田川や善福寺川の谷筋は水田で米が作られ、その間の台地上は畑と住宅が入り交じっていた。 道路も主要な表通りは舗装され始めていたが、住宅周りの脇道はまだほとんど地道だった。
そんな道に雨が降ると数日間は水溜りが残る。 その水たまりが冬の朝はたいてい凍っていて、登校時にそれを踏んで割って歩くのが楽しみだった。 今はもう、道路はくまなく舗装されて水たまりがなくなり、都市気候と温暖化で氷点近くまで気温が下がることもない。 従って、そんな楽しみは今の都会の子供には無い。
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