女子ジャンプ
今シーズンは、日本の女子ジャンプが勝てずにいる。 昨シーズンまで圧倒的な強さを誇っていたのに今年は勝てないことで、メディアは不調を書き立て始めている。 日本人の習性から言えばまもなくこきおろしが始まるだろう。
しかし今シーズン日本勢が未勝利なのは選手の責任では無い。 本質は、昨シーズンすでに激しく追い上げ、追いつきかけていた10代の外国選手達がこの夏の間に大きく成長してとうとう追い越したと言うことだ。
これに対し、日本の10代選手の伸びは鈍い。 背景には日本スポーツ界の特性がある。 それは、ずば抜けた選手がいると「勝てなくて良い」、さらには「第一人者を勝ち続けさせなくてはいけない」という雰囲気をメディアが作り、後に続く選手の頭を押さえてしまうことだ。 それは「連覇が期待される」という見出しが、紙メディアでも電波メディアでも、さらにはネットでもあふれることでよくわかる。
それを見れば、後に続く選手達は「勝てなくて当然」、あるいは「勝ってはいけない」とすり込まれてしまう。 それが、ずば抜けた選手が出るとその後長い沈滞期が続く最大の原因だ。
そしてその第一人者がピークを過ぎると、今度はよってたかってこき下ろして引きずり下ろそうとする。 それが日本人と日本のメディアの習性だ。
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