やせる砂浜
読売新聞WEBの記事によれば、石川県の千里浜なぎさドライブウエイがピンチだという。
読売新聞記事;「国内唯一「車で走れる砂浜」ピンチ、浸食深刻化」 2017年11月17日 14時11分
記事によるとこの20年で渚が30~50m交代して走行が危険なため対策を検討中だという。
ところで千里浜に限らず、日本全国で砂浜がやせ細って困っている場所は少なくない。この原因はまず第一に水利ダムや砂防ダムの数が著しく増えたため、河川の中上流で砂が止められてしまい海まで届かなくなったことがあげられるだろう。かつては増水のたびに大量の砂が海に運ばれていたのだが、今はそれは期待できない。
従って砂浜がやせることの対策といっても有効なものは考えられない。ダムにたまる砂を継続的に放流する方法を考えれば良いというかもしれないが、今度はその砂が中流域で河床を上昇させ洪水の原因となるからだ。ダムから河口まで長大なコンベアを造って砂を運ぶぐらいしか思いつかないだ、これは膨大な費用がかかるし必要な電力をまかなうのにどんなエネルギー源を使うのかも問題になる。
山から海への砂の移動が止まったため、ダムは貯まった土砂の処理に苦慮し、海岸では砂浜の浸食に苦慮している。砂の移動を止めない良い知恵はないものか・・・・。
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