放浪天体
NASAが太陽系外から飛来した小天体が太陽系を通過中だと発表した。
NASA記事;Small Asteroid or Comet 'Visits' from Beyond the Solar System Oct. 27, 2017
NASAによるとこの天体は彗星もしくは小惑星で直径は400m以下とみられる。この天体は太陽の赤道面に垂直にやってきて、Sept.9に水星の軌道の内側で太陽に最接近してその後ペガサス座の方向に飛び去ると予測されているそうだ。
この天体には世界中の大型望遠鏡が向けられ、始めて観測された太陽系外から飛来した天体である確証を得ようと観測が続けられているそうだ。A.C.クラークのSF(*)のような異星の宇宙船と言うことはありそうもないが、詳細な観測結果の報告が待たれる。
移動速度が速いのでハッブルでとらえるのは難しいだろうが、もう少し太陽に近づいて露出時間が短くなれば撮影できるかもしれない。期待しよう。
(*)「宇宙のランデブー」原題(Rendezvous with Rama;1973),早川書房1979年
この作品には太陽でスイングバイを行って銀河系外に飛び去ってゆく異星人の宇宙船「ラーマ」が登場する。今回の小惑星も方向は違うが太陽でスイングバイを行って飛び去ってゆくようだ。太陽系外からやってきた物体と確認されれば新しい命名法で識別名がつけられるそうだが、天文学者の誰かが「ラーマ」と名付けることを提唱するかもしれない。
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